三輪・柳生・瀬戸:もし選挙で闘わば!?
ノイマンが発明したと言われる「ゲームの理論」は現在のあらゆる問題を数学的にシュミレーションする学問・研究として知られているが、今回は政治・特に選挙に応用してみることにする。
前置きは省略して以下に「3つの投票ゲーム」を提示するから、辛抱強く最後までお読みいただきたい。
ある国(結局・日本になるが・笑)で首相の公選(国民投票)があったとする。
その候補者(以下・敬称略とする)は
の3人とする。
笑わないでいただきたい(笑っているよ!)。当blogも拙者も真面目で・真剣です(そこが怪しいね?)。
国民の政治動向・傾向(選挙民の投票基準)は
左派 が20人居て 三輪>瀬戸 > 柳生
中道派は19人居て 柳生 >瀬戸 > 三輪
右派は15人居て 瀬戸 >柳生 > 三輪
極右 は3人居て 瀬戸 > 三輪 > 柳生
であるとする。
ただし
これは有権者数を簡略化して計算しやすくしている。
> は開いているほうが選好順位が高い。閉じているほうが選好順位が低い(開いている方が好きということ)。
政治傾向についてはご不満もあろうかと思うが、シュミレーションなのでご容赦いただきたい。
これを前提にして首相の国民投票による選挙が行われるとする。
(一) の選挙方法
単純に1人1票ずつ候補者名を書き・最高得票者を当選者(首相)とする。
上記の国民の政治傾向(選挙基準)をそのまま投票に現れるから
三輪 20票
柳生 19票
瀬戸 15票+3票=18票
となり
最高得票数を獲得した三輪氏が当選し・首相になる(三輪さん・おめでとう!何かちょうだいね・笑)。
(二) の選挙方法(トーナメント方式)
まず2者で選挙を行い・ 勝者を選出 する。
次にその勝者と残った者とで最終投票が行われ・首相を決める。
第一次選挙(三輪vs.柳生)
左派 20人 三輪>柳生 だから 三輪に投票
中道派19人 柳生>三輪 だから 柳生に投票
右派 15人 柳生>三輪 だから 柳生に投票
極右 3人 三輪>柳生 だから 三輪に投票
集計すると
三輪 20+3=23(票)
柳生 19+15=34(票)
柳生・一次選挙通過! (喜々)
三輪:喜ぶのは早い!まだ1次選挙に過ぎないぞ!瀬戸さんとの決選投票が待っておるわい!
第二次選挙(柳生vs.瀬戸)
左派 20人 瀬戸>柳生 だから瀬戸に投票
中道 19人 柳生>瀬戸 だから柳生に投票
右派 15人 瀬戸>柳生 だから瀬戸に投票
極右 3人 瀬戸>柳生 だから瀬戸に投票
集計すると
柳生 19票
瀬戸 20+15+3=38票
瀬戸氏が首相に当選!
三輪:やっぱりね(笑)!
(三) の選挙方法(決選投票方式)
まず3人全員の投票を行い・上位2者で再度の決選投票を行う。
第一次選挙(投票)
(一)の選挙方法と全く同じだから
三輪 20票
柳生 19票
瀬戸 15+3=18票
となり
三輪と柳生が決戦投票に臨むことになる!
第二次選挙(投票・決戦投票)
左派20人 三輪>柳生 だから三輪に投票 20票獲得
中道派19人 柳生>三輪 だから柳生に投票 19票獲得
右派15人 柳生>三輪 だから柳生に投票 15票獲得
極右3人 三輪>柳生 だから三輪に投票 3票獲得
集計すると
三輪 20+3=23票
柳生 19+15=34票
となり
柳生が当選し・首相に就任する!
柳生:やったね!三輪さん・お祝いに何か・ちょうだいね?笑
憲法を改正しないとならないが、首相公選となれば・このどれかの選挙方式が採用されるだろう。
この結果を見て・皆さん驚かれると思う!
そう!
3者3様になっている!
(一)の選挙方法では
三輪氏が当選し
(二)の選挙方法では
瀬戸氏が当選し
(三)の選挙方法では
柳生が当選した。
それぞれ公正な選挙の結果である。
これは・やはり
合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)
(ケインズが発見した。全員・各人が合理的な判断をしても、全体の結果は合理的にはならないということ)
になっているということ。
合成の誤謬とは
「貯金をすると各人は金持ちになる。
しかし
商品は売れなくなるから
有効需要が減る。
そうすると
(社会全体は)不景気になる」
だから
「個人を富ます貯蓄は社会全体を貧しくする」
(ケインズの言葉)
「個人が良いことをしても、国家社会(全体)は却って悪くなることがある」
ということだ。
「アローのジレンマ(背理)」
とも言う。
投票ゲームはフランス革命期の啓蒙思想家:コンドルセ(1743~1794年)が始めたものだが、アメリカの理論経済学者で1972年・ノーベル経済学賞を受賞した
によって数学的に定理として完成された。
アローは言う。
「選択肢が3つ以上ある場合に
複数の意志決定者は
民主主義的手続きでは
成員全体の意志を正しく反映できるような
ルールというものは作れない!」
(一般可能性定理)
民主主義の限界
ということだ。
「万人を納得させる選挙方法(選出手段)は無い!」
という結論になる。
「多数決や投票の結果が、必ずしも人々の志向・動向を正しく反映するとは限らない」
ということ。
政治の世界でも
とんでもない少数党の首相が誕生する
可能性もあるということである。
ありましたよねぇ?
日本でも
村山某という首相が・・・
そのようなことも計算に入れよ!
それが
政治のリアリズム
ということなのである。
良かれと判断しても結果は正反対な事態になるのも
政治の世界
ということだ。
お分かりかな?
お若いの!
(明日に続く)
では
政治力学は複雑だが取りあえずクリックして頂ければ有難い!
なお今回の記事は
現代経営戦略研究所々長の
清水武治先生の著書:ゲーム理論最強のトレーニング55
(日本文芸社)から応用いたしました。
清水先生・いつもお世話になっております。
ありがとうございました。
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コメント
柳生さま、TBありがとうございました。
例に出しておられる候補者名、全員聞いたことがあるような名前だったのが理解を助けてくれたように思います(笑)
小選挙区制も小差が思わぬ議席数の差となって現れますよね。
貨幣についても、貯蓄性と流通性の2つの性質を併せ持っており、それに加えて福利式の利息がつくものですから、貧富の差が自動的に開いていくと言う構図もあります。
このあたりを、将来は是正していかなくては人類に幸せはないですね。
投稿: ナルト | 2007年2月19日 (月) 08:27
いや、失礼しました。
改竄の動機まで正確に特定することは、無理です。
確実に言えるのは、帰化人、そしてその影響下の氏族には、歴史改竄による利益があったということです。
それ以上,空想することは、やめましょう。
時間の無駄です。 歴史は「原本」を見ることが重要であり、空想は糞のようなものです。
投稿: 真名 | 2007年2月18日 (日) 17:52
真名さま。
”大陸(中国?朝鮮?)は男神だから主人”
”日本は女神だから妻”
ということなのでしょうか?
投稿: 柳生すばる | 2007年2月18日 (日) 17:32
ヲシテ文献が、記紀に先行すると仮定した場合、以下の結論になります。
○ 日本書紀は、ヲシテ文献からの不完全かつ歪曲された漢字翻訳文である。
○ 翻訳者の中心は帰化人である。
もう説明不要ですよね?
投稿: 真名 | 2007年2月18日 (日) 17:19
真名さま。
その方が正解ですネ。
speak easy社会は存じておりましたが、真名さまのサイトとは知りませんでした。
失礼いたしました。
ヲシテの方の本も読みたいのですが、中々時間がなくて申し訳ありません。
一つお聞きしたいのですが?
「アマテラスは男神」
なのだそうですが
”それが女神”に変わってしまった理由
は何でしょうか?
ivanatさま。
いやぁ~
西欧社会の進歩や議会制民主主義の歴史に敷衍するとは気がつきませんでした。
今後・勉強して新たなエントリーを立てることにいたします。
ありがとうございました。
TOM(薩摩製)さま。
すいません!
後半は急遽取りやめました。
またいつか記事にしたいと思います。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
投稿: 柳生すばる | 2007年2月18日 (日) 16:42
『大山空手もし闘わば』を思い出しました。
方法によってここまで変わるとは面白いもんですね。
後半も楽しみです。
投稿: TOM(薩摩製) | 2007年2月17日 (土) 23:56
こんにちは、柳生さん。
TB,どうもです。
いや~、解かり易い説明でした。って言うか、
こういう風に図式化されちゃうと、ああ、そうなんだ~、って思っちゃいますね~。
確かにこういうゲームの理論の説明何かで読んだ覚えもあります。これとか『囚人』の話とか。
結局、誰が選ばれても、全権を委ねない為に、立憲制とか、基本的人権があるんでしょ?
あと、請願権とか、情報公開の判断は、別の独立機関がするとか、何十年後かには公開するとかを採用している国もありますし。
絶対王政は常備軍と官僚制で盤石のつもりが、ブルジョアーと農民が気に入らんって怒っちゃえば、吹っ飛んじゃったし。ゴルバちょフ大統領も、ぼろぼろ独立されちゃって、解任されたみたいですし・・。秩序の形成も、その崩壊から次の秩序に移行するのも、移行が上手く行かないで混沌が続くのも、単純な手続き論じゃないところがあるようで、中々難しいです。
ほなまた~。
投稿: ivanat | 2007年2月17日 (土) 17:29
うはは。 相変わらずだね。
ところで「合成の誤謬」はいいんですが、
ケインズ
「個人を富ます貯蓄は社会全体を貧しくする」
だけど、ちょっと文脈違いかと。
これは根本的に、
「借金が正の経済成長をもたらす」
「貯蓄は負の経済成長をもたらす」
という文脈でとらえるべきだと思います。
というか、この点に疑問の余地はないかと。
投稿: 真名 | 2007年2月17日 (土) 16:23