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2007年5月25日 (金)

「ハンニバル戦記」から見た海洋国家:日本の戦略

 最近・blogで「カルタゴの英雄:ハンニバル」のことが取り上げられているので西洋史が好きな拙者もその記事を投稿してみようと思う。

 瀬戸さんのはともかく・三輪さんの記事はあまりにも古い歴史観と分析で語っているのが不満である。拙者はもっとマシな記事を書くよ!(笑)

 2006年1月13日:極右評論 ユニクロ発言と「カルタゴの滅亡」

 2007年5月21日:復活!三輪のレッドアラート ハンニバル・バルカの功罪

 

 今から2200年もの昔・・・遥か・遥か昔

 古代地中海世界の覇権を争って

 海軍国(海洋国家):カルタゴ(現在の北アフリカのチュニジアあたり)と

 陸軍国(陸上国家):ローマ(現在のイタリア)が

 第一次ポエニ戦争(B.C.264~B.C.241年)

 第二次ポエニ戦争(B.C.218~B.C.201年)

 第三次ポエニ戦争(B.C.149~B.C.146年)

 と都合・3度も戦った大戦争があった!

 アレキサンダー大王・シーザーと共に

 「古代の3大名将」

 の1人と称された

 ハンニバル・バルカ(レクター博士ではないよ!笑)

 が活躍したのは第二次ポエニ戦争である。

 しかし3つ全部・記事にすると膨大になるので

 今回は第一次ポエニ戦争だけにする。

 なお参考にした文献は

 塩野七生(しおの・ななみ)

 ローマ人の物語Ⅱ「ハンニバル戦記」 (新潮社・1993年)

 である。

 現在これが1番・権威がある参考書であると思うからだ。

 では

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 遥か遠い・遠い昔・地中海の西の片隅:シチリアで・・・・

 

 パラティンの丘に建国したローマ

 周辺部族を次々と従え・次第にその勢力を拡大していった。

 やがてそれは

 それまでの「地中海の女王」とも言われ

 400年近く覇者であったカルタゴ

 との衝突に至るのは必然でもあった。

 地図を見れば分かるが

 イタリア半島の先とアフリカのカルタゴ(現在のチュニジア)の中間に

 シチリア島

 がある。

 このシチリアの西部を勢力下においていたカルタゴは

 島の東部のシラクサの内紛に介入することを求められ・結局はこれが

 新興勢力:ローマとの大戦争に発展することとなった!

 第一次ポエニ戦争(戦役)である。

 しかし海戦となれば

 陸軍国:ローマは

 海軍国:カルタゴとまともに勝負しては勝ち目がない!

 なにしろローマにはそれまで海軍がなかったのだから・・・

 

 捕獲したカルタゴの5段櫂船を真似して同じ軍艦を作ったが

 操船術では到底・カルタゴ海軍に太刀打ちできない!

 そこで

 奇策を弄して「カラス(桟橋)」を軍艦(5段櫂船)の舳先付近に構築したのである。

 軍艦同士の戦闘になれば

 接近してカラス(桟橋)を降ろして・歩兵がそれを伝って敵船(カルタゴ軍艦)に乗り移り戦ったのである!

 要するに

 海戦を巧みに陸戦に変えてしまったのだ!

 当時のローマの歩兵は接近戦では地中海世界:最強であった!

 これによってローマ軍は多大の戦果を上げた。

 

 第一次ポエニ戦争は紀元前264年から同241年の23年間戦われたが

 ローマは海上では優勢に戦いながら・海難事故で6万人もの損害を出したり

 戦象を利用したスパルタの傭兵隊長:クサンティッポスに大敗を喫したりして戦況は一進一退を続けた。

 しかしついに

 B.C.241年・ローマ艦隊がアエガテスの海戦で大勝利を収め

 カルタゴの指揮官:ハミルカル・バルカ(ハンニバルの父)との講和に至る。

 

 カルタゴはシチリアから撤退し・多額の賠償金を課せられる。

 シチリアはローマの勢力下に入り

 マルタ・サルディニア・コルシカもローマの支配下に入ることになる。

 かくてカルタゴは

 地中海の西半分を失うことになったのである。

 

 

 日本も海軍国である。

 だから

 海洋国家:日本もポエニ戦争での「カルタゴの敗北」に無関心ではいられない。

 古代のこの戦争から何を学ぶべきであろうか?

 その教訓とは何であろうか・

 それは以下の5つであろうと拙者は思う。

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  島の争奪が戦いの帰趨を決する!

 第一次ポエニ戦争(戦役)では

 シチリア島が主な戦場となった。

 これを失うことによってカルタゴは「地中海の女王」の座を滑り落ちることになり

 続く「第二次ポエニ戦争」でも

 制海権を失ったことが

 海洋国家の英雄:ハンニバル

 を以ってしてさえも苦戦を強いられ・ついには

 「第三次ポエニ戦争」で滅亡に至るのである。

 大東亜戦争(太平洋戦争)においても

 日本軍は重要拠点の島々を次々と失い、結局・超大国:アメリカに敗れることになる。

 そして

 現代でもアジアの陸軍国:中国を仮想敵国とすると将来の日本も

 台湾

 でこれと激突するのは必然と言われている。

 「海洋国家:日本の死命を制するのは”島を確保すること”である」

 努々(ゆめゆめ)疑うことなかれ!(決して忘れてはいけない!)

 

  後進国 先進国 に追いつく早道は ”真似(マネ)をする” ことが1番!

 ポエニ戦役でもローマは新興勢力・カルタゴが旧勢力であった。

 今回述べたように

 ローマはカルタゴの軍艦をそっくり真似て造船技術を急速に向上させた。

 これは現在・中国が日本や欧米の真似をしている(ニセモノ製品)やり方と同じである。

 ローマの名将:スキピオもハンニバルの戦法をそっくり真似て彼に勝利している。これは次回にて詳しく紹介する。

 

  従来の戦い方に固執すると敗北する

 第一次ポエニ戦争でローマ軍がカラス(桟橋)を軍艦に付けてカルタゴ艦に乗り移り・勝利した。

 これは桟橋を装着したローマ軍艦をカルタゴ兵が

 「格好が悪い!」

 と嘲笑し・油断したからである。

 大東亜戦争でも

 大鑑巨砲主義が時代遅れになっているのに

 空母決戦主義に移行できなかったに日本海軍は敗れた。

 戦闘機でも

 「一撃離脱」の時代になっているのに日本軍パイロットは

 「空中戦(格闘)性能」(ドッグファイト)にこだわった。これも敗因の1つである。

 

  敗戦の責任を厳しく問うたカルタゴの敗北

 たしかに

 作戦を誤り・戦闘において味方の甚大な損害をもたらした将軍(指揮官)の責任は重大である。

 カルタゴも第一次ポエニ戦争で敗戦の責任を問うて

 3人の将軍を死刑にしている。

 しかしローマは

 この件に関しては寛大である。

 後のハンニバル戦での「カンナエ(カンネー)の戦い」で敗北したが 

 敗残兵をまとめて首都:ローマに帰り着いた

 執政官:テレンティウス・ヴァッロに元老院を始めとする市民たちは

 「未だ・祖国に絶望しなかった!」

 と城門まで出迎えてその労をねぎらったという。

 これは有名な話である。

 彼はその後・奮起し戦功を立てることになる。

 結局

 「敗戦責任を問わなかったローマ」

 の方が勝利する。

 だから

 大東亜戦争の戦争責任も

 今後の反省に資料として研究するのは良いが

 死刑を定める法廷でまでそれを追及するのは益なきものと思う。

 同じ日本人なのだから。

 戦争で敗れたとは言え

 「日本のために良かれ!」

 と思って行ったのであるから・・・

 まして

 60年も経っているのに・さらに靖国神社から分祀までして彼らを貶めるのは

 百害あって一利なし

 である。

 いわゆるA級戦犯とされる閣僚たちが開戦を決意したことを当時の庶民に至るまでが賞賛したのであるから・・・

 

 ⑤ 団結すれば勝ち!分裂すれば負ける!

 当時のカルタゴは海洋国家でありながら・農業国でもあった。

 それで

 国内(農業)派と通商(海洋進出)派の対立があり、

 これも結果的には敗因の1つとなった。

 日本軍の敗因も

 陸軍と海軍の対立がその1つと言われている。

 欧米でもこのように言う。

 United we stand, divided we fall.

 (我々は)団結すれば勝ち・分裂すれば負ける!

 

 このように

 「ポエニ戦争」

 2200年前の戦いとはいえ

 現代日本に対する教訓は多いのである。

 長くなったので今日はこれまで・・・笑

 

 では

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コメント

卑弥呼さま。
 三輪さんの今回の私への禁止措置は
 「幕内力士の稽古の申し出を幕下力士が断る」
 ようなものです。理解に苦しみます。
 私はプロフィール・ページなどでも
 「誠意あるならば反対意見でも容認する」
 と言っているのですが
 左翼系のblogの方たちは話すつもりもないようです。
 それで「何事も話し合いで・・・」などと言うのですから・・・
 
 トトロさま。
 いつも・ありがとうございます。
 「優れた人のマネをする」
 ことは誰にでもできますよ。私もそれでここまで来ました。

投稿: 柳生すばる | 2007年5月26日 (土) 15:51

毎度楽しく読ませてもらってます。
今回のハンニバルの教訓、納得しました。俺みたいな凡人には解っていても実践は出来そうにもないですが(笑)。

投稿: トトロ | 2007年5月26日 (土) 15:21

貴殿の言っていることは正しいと思います。
だいたい彼(三輪さん)のスタンスが分かりません。
まるで空想論を述べたり、現実として方法論を問いたださずすぐに逃避しています。
どうも失礼なのは三輪さんの方じゃないでしょうか?
最初に質問をぶつけてくるのが彼だからです。
特に感情的になって。。。

いつも失礼な態度で他人の所に訪問していますよね。
まず三輪氏は言葉から勉強しなければいけないと思うのですが・・・

FC2ブログで、「君のブログは迷惑トラバサイトとして登録された」と言うことですが、どう言う事でしょう?
この様な子ども的発想をする方なんですね。

lefty様?ああ あのすぐ夜逃げする「左翼はプライドとか何とか・・」言う頭の賢くない少年兵のことですね(笑)

三輪さんは良い機会なので、他のブログに、これからはコメントしない方が良いのではないでしょうか。。。

投稿: 卑弥呼 | 2007年5月26日 (土) 02:46

 TOM(薩摩製)さま。
 刑事責任と国家責任とは違うということですよ。
 現代にも尾を引く日本人の性格の問題でもありますが
 大東亜戦争の作戦ミスにも大胆さが欠落していますね。
 結局
 「中途半端になってしまう」
 これが最大の欠点です。

投稿: 柳生すばる | 2007年5月26日 (土) 01:43

 三輪のご老体どの
 私は三輪さんをイジメるのが趣味なんですが?(笑)
 下位ブログが上位ブログに禁止をかけるのは前代未聞ですね!(大笑い!)
 TBして利益は三輪さんの方があるはずですから。
 TBの利便性を否定されるならブログを止めるべきです。
 それより
 三輪さんは「なって欲しいような人格者」なのでしょうか?
 「小泉郵政民営化に賛成する者は
 天皇制を絶対に護持でも
 天皇破壊者である!」
 という無茶苦茶なことを言う三輪さんのようにはならないように・・・
 と私はlefty君に言ったつもりですが。
 支離滅裂な言説が最近は多くなっているようで・・・
 認知症かな?
 お体・ご大切に(笑)・・・

投稿: 柳生すばる | 2007年5月26日 (土) 01:36

>敗戦の責任を問うて3人の将軍を死刑
これは良くありませんね。失敗を恐れて何もできなくなる。
特に日本人は出し惜しみが好きだから、こうなったら必ず戦わずして負け負けます。

しかし、『ローマ人の歴史』は四巻まで読んだのにサッパリ忘れています。
参ったもんだ。

投稿: TOM(薩摩製) | 2007年5月25日 (金) 21:35

ありがたくないからね。

FC2ブログで、君のブログは迷惑トラバサイトとして登録された。
警告はしたのだから、結果は自己責任だ。
あしからず。

ではもう今後二度とここは訪問するつもりはない。
さようなら。

君は私の様な大人になってはならないと、lefty様のサイトで私を中傷した。
その時点で私は君を見捨てている。
やって良い事と悪い事があるとわからない時点で、君は大人失格だな。

投稿: 三輪耀山 | 2007年5月25日 (金) 20:22

 三輪さん。
 やれやれ・・・
 せっかく紹介してやったのに・・・笑
 「ありがとう」
 も言わないのですか?
 誹謗も中傷もしておらず・穏やかに論理で記事を書くどこが迷惑なのでしょうか?
 論理には論理で答えるのがマナーであり・規則でしょう?
 それに
 「迷惑をかける」
 のはあなたの十八番でしょうに・・・笑

 weirdo31さま。
 誠に嘆かわしいことです。
 意見の違いはあっても・最終的に国を愛する気持ちもなければ、国は成り立ちません。
 United we・・・
 というのは独立戦争のときの標語です。

投稿: 柳生すばる | 2007年5月25日 (金) 19:41

もうトラバを送ってくるのは止めてくれ。
次からは迷惑トラバとしてFC2ブログの共有リストに載せるぞ。
これが最後の警告だ。

投稿: 三輪耀山 | 2007年5月25日 (金) 19:28

塩野七生さんの「ローマ人の物語」は是非一度通読したいと考えています。

柳生さんの文中にでてくる

United we stand, divided we fall.
(我々は)団結すれば勝ち・分裂すれば負ける!

は、イソップ物語に出てくる「4匹の馬」の教訓ですね。

911のあと、アメリカでも「United we stand!]という立て看板があちらこちらに立てられていました。こちらではメディアがこれを「団結して立ち上がろう!」と翻訳していましたが、ニュアンスが少し違います。民主党のペロシ下院議長もイラク政策では、最後にブッシュに妥協しました。

我が国の現状はDevidedもいいところで、嘆かわしい限りです。


投稿: weirdo31 | 2007年5月25日 (金) 19:21

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